会社の事務室には、何種類かの椅子がある。
スムーズに動く椅子とぎこちない椅子。
肘掛の無い椅子は、たったり座ったりを繰り返すような場合には、便利である。
仕事がらというか、会社の特性上電話会議が頻繁にある。
いつもは肘掛椅子にすわるのだが、その日は滑りのよい、軽い椅子に座った。
テーブルの上に出張みやげの煎餅があった。
中腰になって煎餅をとり、椅子に腰をおろした。
次の瞬間ドーンとお尻に衝撃が走った。
いったい何が起きたというのか!
簡単である。
わがお尻の下に、椅子はあらず。
肝心の椅子は、後方に移動してしまっていた。
滑りの良すぎる椅子というのは危険な存在なのだ!
幸い打撲だけですみそうだが、せっかく日課になりつつあった腹筋が痛くて出来ない。
しばらくは無理せずおとなしくしていよう。
危険はどこに潜んでいるかわからない

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